尾上べっ甲 長崎のべっ甲細工について・歴史・タイマイのこと・尾上べっ甲の製作工程を
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べっ甲細工について
べっ甲とは べっ甲の歴史 タイマイの現状と今後 べっ甲細工の製作工程 べっ甲Q&A

べっ甲とは
べっ甲 べっ甲とはタイマイの甲羅を利用した加工工芸品のことです。
タイマイは熱帯産のウミガメの一種で、体長1mに及ぶ大きなものもいます。タイマイの甲羅は糸のこなどで型打ち・型切りされ、削られていき、そのパネルを張り合わせることで加工していきます。
張り合わせは高い技術を必要とします、万力や金板を使って熱を加えて行う加工のなのですが、この張り合わせや精緻な彫刻に特徴がある技術を『べっ甲細工』と呼びます。
(べっ甲…英語ではTortoiseshellと呼ばれます。)
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●べっ甲の歴史
★創世記
創世記イメージ べっ甲は、元々中国の技術で、前漢の武帝が設置した楽浪郡の遺跡からべっ甲のくしが出土しています。万里の長城で名高い秦の始皇帝の王冠の一部がべっ甲で装飾されていたともいわれています。
今から約1300年程前、隋より小野妹子が持ち帰った献上品の中に、べっ甲を用いた美術品があります。その他数点のべっ甲が奈良の正倉院の宝庫に、日本に現存する最古のべっ甲として保存されています。
日本でのべっ甲の歴史は約300年で、徳川幕府鎖国によって、オランダ人と中国人による長崎一港での貿易となったため、べっ甲原料を容易に入手できた長崎でべっ甲細工は発達し、丸山花街の装髪具にも用いられ、京都・江戸へ流行しました。

★拡大期
長崎:出島 元禄時代、高級遊女や大名夫人の装飾品などとして加工されはじめ、明治の到来とともに、長崎で外国人向けのおみやげ品としてべっ甲産業が急成長しました。そして戦後、国内向けが需要を飛躍的に伸ばし、貴族の物から庶民のものへと変化、特に長崎の観光ブームなどで需要を大幅に伸ばし、置物、イヤリング、指輪、メガネのフレームなど、多彩な新化を見せて現代に至っています。

★現在
現在はワシントン条約により、原料であるタイマイの輸入が規制されてしまった為、材料が手に入らない状況が続いています。キューバなどでは蛋白源としてタイマイを食べる為、その甲羅は余っているのですが、それすら買えない状態が続いているのです。また密輸などを防ぐために、経済産業省へのべっ甲の貯蔵量を申請する登録義務などもあり、べっ甲職人への抜打ち検査などで、申請の量が違うと罰せられたりします。
そんな中、タイマイはまれに沖縄に上陸することがあるため、水産庁などは日本でも材料を確保出来るように、タイマイの養殖を開発し始めているようですが、お金と時間がかかるのが現状で、なかなか先行きは明るいとは言えない状況が続いています。

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●タイマイの現状と今後
タイマイタイマイは体長70〜90cm、平均体重60sに成長する中型のウミガメです。
成体の体色は背面が黄色の地に暗褐色のモザイク状の模様、腹面は淡黄色で、背中側の甲羅を覆う13枚のうろこ状の鱗板は瓦状に重なり、背甲の縁は鋭く尖っています。
鳥類のくちばしのような細い尖った口先は、英名(Hawksbill=タカのくちばし)の由来にもなっています。
日本は1980年にワシントン条約に加盟しましたが、タイマイに関しては留保し、1989年まで年間約30t(3万匹分以上)を輸入し続けました。しかし、留保期間中、取引継続について国際的な非難を浴び続けた結果、1993年以降は実質的に輸入を禁止し、1994年に留保を撤回しました。
そして1994年7月以降、タイマイの輸出入は禁止されています。

現在、タイマイの輸入は完全に途絶え、世界的にタイマイを保護する活動が盛んに行われています。もちろん、べっ甲細工が全ての原因ではありませんが、保護を必要とする原因の一旦となっていることも事実でしょう、その為にべっ甲細工の製作者は様々な困難に直面しているのも事実です。
私たちは、タイマイを守り、同時に300年になろうとする工芸の文化と伝統、そしてその技を守りたい…
そう考えています。確かに簡単な事ではないでしょうが、1か2か、良いか悪いかでは無く、共存が可能ならば共存したい… そんな思いで、日々数が少なくなり続ける原材料と取り組んでいます。

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●べっ甲細工の製作工程
1.生地選び
べっ甲は海亀の一種である「タイマイ」の甲羅で作られます。その背甲、爪(縁甲)、腹甲の中から、作品にあった生地を選ぶ所から始まります。
2.地どり→切り抜き
型あたりともいい、甲羅に作品に必要な分のあたりをつけて鋸で切り抜きます。色合いや模様など、素材のもつ美しさを生かすのもこの時です。
3.地あわせ
べっ甲は何枚かの甲羅をつなぎ合わせ厚みを出します。あわせた時の色合いや模様などを考慮しながら、うまい具合に取り合わせて一定の厚さになるように段取りをします。
4.だめどり
継ぎ合わせの時に、その接着面に油や汚れが少しでもあると癒着しません。そのためにヤスリや小刀、サンドペーパーなどで不純物を綺麗に取り除き表面を滑らかにします。
5.仮付け
継ぎ合わせの時のズレを防ぐために、プレス工程の前に仮付けをします。だめとりをした甲羅を重ねてピンチではさみ、そのまま熱湯につけると粘着します。
6.プレス
仮付けしたべっ甲を水に浸した柳板ではさみ、さらに熱した鉄板ではさんでプレスします。べっ甲の持つニカワ質の作用によって、継ぎ目が分からなくなるほど完全に癒着します。昔ながらの秘伝中の秘伝といわれた工程で、この時の水、熱、力の微妙な加減は、経験で培われた感だけが頼りになる匠の技です。
7.下地描き
素材の特徴を生かしながら下絵を描きます。伝統の中から新しいデザインを生み出す工芸家の現代的センスが反映される部分です。
8.型入れ
曲面のある作品の場合は、べっ甲を熱湯につけ柔らかくなったところで型に入れ形成します。

9.彫刻
幾種類もの彫刻刀を駆使しながら下絵にそって彫る熟練を要する工程です。彫刻刀に代わって今では電動エングレーバーが主流です。

10.磨き
まず荒磨きで表面の細かいキズを取り、次に仕上磨きでべっ甲独特のアメ色の光沢を出します。
11.組み立て
金具をつけ、パーツを組み立てて、いよいよ作品が完成します。

べっ甲の生地
工程
工程
工程
工程
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●べっ甲Q&A

・べっ甲の名前の由来は?
べっ甲の「鼈」の字は俗にいう「すっぽん亀」又は「みの亀」を意味します。
むかし「たいまい」が贅沢品として販売禁止になった時、商人がその代用品として「すっぽん亀」の甲をしようしたり、「たいまい」を「すっぽん」名づけて役人の目をごまかしたりしたため「たいまい」と「べっ甲」が混用され、同一になったと言われています。

・どうして長崎が本場と言われるのですか?
17世紀頃から唐船やオランダ船によって運ばれたべっ甲細工の材料が長崎に陸揚げされることにより、長崎で技術を習得し、べっ甲細工が始められたと言われています。

・お手入れ方法と保存方法をおしえてください。
≪お手入れ方法≫
 ご使用後は、やわらかい布などで軽く拭いて、汗や化粧品などを取ってください。
≪保存方法≫
 やわらかい紙にくるんだ上、防虫剤を入れ、風通しの良い乾燥した場所に保存してください。

・輸入が禁止されたのに販売していいのですか?
原料の輸入は禁止されておりますが、禁止前に輸入されたものの利用は自由となっています。
現在、密輸入防止の為、通産省・環境庁に登録制をとっており、弊社の商品は皆登録されたものですので、安心してお求めください。
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